私は、FXを始めて1年間で100万円を飛ばしました。
しかし、実は、たった1回のトレードで、その半分の損失を出しています。
朝、飛び起きると、わずかな期待を胸にスマホでチャートをチェックし、絶望に突き落とされることを繰り返したあの日々は、思い出すだけで胃が締め上げられます。
これは、経験した人にしかわからないと思いますが。
それはお気楽なエントリーから始まった
2015年11月のある日、私は風邪をひいて仕事を休んでいました。
熱は高かったものの、ただ寝ているだけで暇を持て余していた私は、携帯でチャートをチェックです。
当時は、黒田バズーカ第2弾の影響もあって、103円から一気に125円まで急激に円安が進行中でした。
その上、アメリカの利上げが予想され、経済誌には、年末までに130円、日経平均は2万円を超えどこまでいくか、というような記事で溢れていました。
そんな中でしたから、私も当然「買い」しか眼中にありません。
日足を見ると、75EMAの下に沈んでいた21EMAが、再び上抜けしています。
こっ、これはゴールデンクロス!
しかも、ローソク足が21EMAで反発して上昇している!
これはチャーンス!っと1万通貨でエントリーです。
翌日、また翌日とレートは思惑通り上昇し、124円に迫っていきます。
130円まで上がったら7万円の儲けかあ・・・うへへへ。
と妄想全開で、「何を買おっかなー」なんて考えていました。
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暗 転
しかし、その翌日、円は急落。
その後、しばらくモミモミしたあと、ついに122円を割りました。
普通ならここで、損切りのタイミングですが、130円まで行くと信じていた私は、
122.0円で1万通貨の買い増し。
いわゆるナンピンです。
75EMAで反転上昇すると信じていました。
いや、この時点で1万円の負けでしたから、負けを認めたくなかったのかもしれません。
しかし、そんな私の想いをあざ笑うかのようにレートは下落していきます。
もう後には引けません。
121.0円で再度ナンピンです。
それでも下落は止まらず、最終防衛ラインと考えていた120円に迫ります。
そして、ついに120円に到達。
仕方なく私は損切り・・・
ではなく
またもナンピン。
この時点で6万円の損失です。
ここで損切りできていれば・・・とは思いますが、もう私の感覚では、損切りできる金額を超えていましたね。
もうここまで来ると、あとは祈るしかありません。
資金も尽きましたので、これ以上のナンピンもムリです。
日頃は、神様にお祈りなんてしたことはありませんが、この時ばかりは、
「もうナンピンなんてしませんから、今回だけは助けて~。かみさま~!」です。
そんな私の祈りなど、神様に鼻で笑われ、円はさらにスピードを上げて下落していきます。
やがて、証拠金維持率の確保が危うくなり、資金を追加します。
私の手持ち資金だけでは足りず、妻のスキを見て、印鑑と通帳をこっそりと持ち出し、将来のために貯めてあった資金から引き出しました。
(ちなみに、未だに補填はできていません。バレたら半殺しじゃすまないでしょうね)
そんな努力(?)も虚しく、ついにあの日がやってきます。
110円突破 llllll(゚Д゚;)llllll…
さすがに、ここで反発するだろうと思っていた心の拠り所が粉砕され、心が折れました。
109.9円で損切りです。
50万円弱の損失でした。
まとめ
楽観的な予想のもと、軽い気持ちでエントリーした結果、大きな損失を被りました。
途中、撤退できるチャンスもあったのですが、「欲」のためにそれもできず。
ご存知のとおり、その後、円はさらに下落し、一時100円を割り込みましたので、この時点でも損切りできて良かったとは思います。
それにしても、ここまで下落するとは考えもしませんでした。
これ以降、私は相場を「予想」することをやめています。
もう二度とあんな思いはしたくないですね。
~ちなみに~
こんなことを言っていますが、ナンピン手法をあきらめきれずに再挑戦することになるお話はこちらから
最初の記事非常事態!こづかいが支給停止!?その時、私はFXと出会ったはこちらからどうぞ
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